まだまだ伸びる、サッカーカンボジア代表

みなさんは今、カンボジアのサッカーが盛り上がっているいことをご存知でしょうか?そしてその盛り上がりが、日本人による盛り上がりであることをご存知でしょうか?
と、切り出した私自身、正直なところサッカーについてはあまり詳しくありません。というよりも、そもそも興味がないというのが本音です。しかし、そんな私でもこのカンボジアサッカーの事情については興味を持たされてしまう内容だったので、今回は記事にしてみることにしました。

なぜ私がカンボジアのサッカーに興味が湧いたのか?その理由はカンボジアという国そのものにあります。カンボジアと言えば、かつてはポルポト政権による独裁政治が行われていたことが有名です。当時のカンボジアでは大虐殺が行われていました。殺された人々の人数は170万人とも言われており、これはカンボジアの人口の1割にも上る数です。大虐殺の対象となった人々は、主に「知識を持つ人間」でした。弁護士、教師、医者など、ポルポト政権にとって不利益な知識を有すると思われる人々が殺されたのです。それを監視するのが子供の役割、という、なんとも悲惨な状況だったのです。その影響もあって、現在もカンボジアの平均年齢は非常に低いのです。平均年齢はなんと23歳とも言われており、30歳を超える人間が非常に少ないという異常な状況となっています。

しかし、それがどのようにサッカーと関係してくるのでしょうか?簡単なことです。カンボジアは日本や中国とは真逆の高齢者が少ない社会となっていますが、これは言い換えれば若者が多い活気あふれる国となっている、とも言えます。そんなカンボジアの人気スポーツであるサッカーが、強くならないはずはありませんよね。現在はお世辞にもサッカーの強い国とは呼べない状況です。しかしそのような政治的背景によって抑圧されていた魂が弾けたとしたら、これはすごいエネルギーになると思いませんか?

そして日本人が今、その熱に油を注いでいます。今後間違いなく強くなるであろうカンボジアのサッカー。とても喜ばしいことですね。